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マリオ・ベリーニ デザインのCABチェアー修理 [ファニチャー]

イタリアンモダンデザインを代表するマリオ・ベリーニの
CABチェアーは座面が落ち込んで20年近く放置してい
ました。なかなか廃棄できず購入元のCASSINAに修
理の問い合わせをしてみましたが、それっきりにしていま
した。
このままにしておくのは残念なので思い切って修理しまし
た。

まず、座面が落ち込んだ原因を調べます。
脚部のファスナーを外して分解すると。
かなり手が込んだ構造で、丸パイプを変形した強固なフレ
ーム、革の縫製技術、脚部端面の革の仕舞と止め付け方法
など各部に独創性と手仕事の技を感じました。

20160813_Cab1.jpg

20160813_Cab2.jpg

20160813_Cab3.JPG

原因は
座面裏と接着してあった0.7mmほどの樹脂製(たぶん
FRP)板に亀裂が入ったためでした。

① 同様の素材で作り直す   
  適当な素材が見当たりません。
② ベニヤ板で代用      
  曲面に加工することと強度的に多少心配があります。
③ 手芸用PPバンドを座面の周りのフレームに張る。

入手の容易性と価格を考えて③案を試してみることにしま
した。
 

20160813_cab5_ppバンド.jpg

20160813_Cab4.jpg

スツール製の座面枠に黄色のPPバンドを張った状態です。



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